活動&報告

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労福協役員視察研修 その①(エコキャップ再生工場の見学)

2012年10月19日~21日の3日間、労福協役員視察研修を実施しました。2年に1度の恒例行事になりますが、今回はエコキャップ再生工場の見学と福島県いわき市にて里山の再生活動と東日本大震災の被災地視察を行いました。

参加者は小林会長以下、総勢8名の役員が参加し、19日の視察初日は埼玉県春日部市にある進栄化成株式会社を訪問しました。同社はプラスチック再生原料の製造販売を行っており、私達富士宮地区労福協が現在行っているエコキャップ活動がその後どのような形で再利用されているのかを確かめることを目的にその製造過程を見学させていただきました。

まずは埼玉第二工場へ。こちらはエコキャップの収集保管、洗浄、細断、仕分けを行っています。工場1階では手作業による仕分けと細断をしており、水を使って浮き沈みでキャップのプラスチック部分とボトル本体とを分別する工夫には感服しました。仕分け作業では金属や規定サイズでないキャップ、中には石なども混入していることもあるようで、分別におけるモラルを遵守していくことが大切であり、私達労福協でも収集の際、今一度会員への注意喚起の必要性を感じました。工場2階には、最新鋭のキャップ分別機械があり、こちらは機械が瞬時に色と原料を判断し、オートメーションで仕分けが行われます。同工場では1日あたり約6トンのエコキャップが収集されており、効率的な処理が求められています。

次に第一工場へ。こちらは細断、分別されたエコキャップを200度超える溶解装置で溶かして、色付けしたものをスティック状に細く固めてカットし、プラスチック加工の原材料として製品化する工程を担っています。外にはこちらの原材料を使って製造した自動車室内部品の不良品を再び回収したものが多数積み上げており、リサイクルの徹底が図られていました。
こちらの進栄化成ではエコキャップの収集に対して、NPO法人エコキャップ推進協会を通じてポリオワクチン購入の為の寄付金を支払っていますが、実際は収集をしている仲介業者や加工会社等のスタンスに任されており、全国の収集業者全てが寄付を行っているわけではないことを知らされました。世の中で集められたエコキャップは全てが恵まれない世界の子供たちのワクチン受注に貢献していると思い込んでいました。(富士宮地区労福協で収集したものは、NPO法人の正式な受領書もあり、ワクチン購入に対して確実に寄与しています。)

今回の視察でエコキャップの再生利用を確認することができ、リサイクルやエコの重要性を再認識するとともに、収集にあたっての分別も疎かにできないことを理解できました。私達の活動も微力ながら役立っていることも証明されましたので、これからも富士宮地区労福協として、エコキャップ活動を今まで以上に積極的に推進していきます。

当日は忙しい中、工場案内いただいた森田工場長様、ありがとうございました。「限りある資源を繰り返し利用しよう」をモットーに貴社の益々のご発展を祈念いたします。