2024年11月14日に富士地域労福協主催「福祉とくらしのセミナー」を開催しました。今回は藤井聡太棋士の師匠である、杉本昌隆氏を招いて富士ロゼシアターで講演をいただきました。
杉本氏は、1990年に四段に昇段され、プロデビューを果たし、2019年には八段に昇段されています。過去の著書は20冊以上で「師匠はつらいよ~藤井聡太のいる日常~」はベストセラー入りになっています。現在、トーナメントプロであると同時に、執筆活動、テレビ出演、講演会なども幅広くご活躍されています。会場の小ホールは満員で先生の人気の高さがうかがえました。
講演では、ご本人が将棋界では素晴らしい方のもかかわらず。「弟子の藤井聡太の師匠の杉本氏」と呼ばれることが多いと自嘲的な言葉で笑いを取ることから始まりました。
若い人たちは発想が柔軟で、私たちが思う普通が世代によって全然違うと感じていて、将棋界では「苦しむことが勉強」が昭和の考え方であったのに対し、平成・令和では「合理的・無駄を嫌う」ということが普通だそうです。お互い気を使う事もあり昭和にあった内弟子制度も現在ではなくなってしまいました。
また現代の若者たちの特徴については、「将来の成功より今のやりがい」「現状維持を好む世代」「選択肢が多すぎる弊害」について見解を話す中で、藤井聡太氏については、常に疑問を持ち、俯瞰力があり、集中力の持続が素晴らしいと、現代の若者との違いについて評価し、初めて会った時にすごい才能の少年と感じたと話されていました。
全体的な杉本氏の話の印象としては、師匠であるにも関わらず、自分から遜り、弟子である年下の人たちに柔軟に対応できることが素晴らしいと感じました。また、若い人たちにはいつの時代でも経験が大事であると話されていました。随所に自嘲的なネタを入れて、観客席の笑いを集めていました。
富士地域労福協では、今後も皆さまの生活に役立つ情報発信ができるよう活動を行っていきます。来年の福祉とくらしのセミナーは県下でのWebセミナーとなります。お楽しみに・・・
最後に本セミナー開催に向けてご尽力いただきました役員の皆様や関係団体及び、ご後援いただきました各団体の皆様に厚くお礼申し上げます。