毎年好評の里山ツアー企画。今年もNPO法人ホールアース自然学校さんのご協力のもと、11月13日(日)に「親子で体験!竹クラフト&ジビエクッキング」を開催しました。
今回の参加者は3家族8名と、コロナ禍で直前のキャンセルなどもあり少な目となりましたが、当日は心配された雨も降り出すことなく、ホールアース施設内で自然を満喫しながら、竹を使った食器づくりとご飯炊き、ダッチオーブンによるジビエクッキングを楽しみました。
まずは、竹を使ってお米を炊きます。うまく竹筒をくり抜いて飯ごうを作ったら、お米を浸水。水加減も目分量ですので、どのくらいが良さそうか手探りで進めます。次に竹を使った食器づくり。竹を細く切り出してお箸と、竹をなたで真っ二つにしてお皿を作ります。お箸は先を細くするために小刀で削り、紙やすりで形を整えますが、最初は悪戦苦闘していたお父さんお母さんも、お箸の先がツルツルに磨き上げられるにしたがってどんどん前のめりになり、子どもそっちのけで夢中になって作り込んでいました。ついでに竹でお猪口や徳利も…という方もいましたが、製作時間が少し足りなかったようで、材料お持ち帰りとなりました。
食器が準備できたら、いよいよジビエクッキング。ダッチオーブンという鉄製の魔法の鍋に、里山でとれたジャガイモやカブ、ニンジン、大根などの根菜類を敷き詰め、その上にはみなさんお楽しみの鹿肉を。さらにホールアースさんからいただいた鹿肉のソーセージものせたら、鉄の蓋を閉じます。
竹筒でのお米炊きと、ダッチオーブン料理は焚火台で豪快に行います。竹筒が燃え出さないように慎重に火加減を見ながらお米を炊き上げたら、次に炎を大きくして野菜と鹿肉を鍋で蒸し焼きにします。火にかけしばらくすると、野菜から出た水分で蒸気が立ち上がり美味しそうなにおいが漂い始めました。
全部出来上がったところで、みんなそろって「いただきます!」
竹筒ご飯は硬かったり柔らかかったり様々ですが、芯の残るご飯を食べることもイマドキなかなかできませんので、子供達には良い経験。竹の香りがほんのりするご飯は格別です。さらにジビエ料理は、魔法の鍋のおかげで肉も野菜も程よい歯ごたえが残り、抜群の仕上がり。オリーブオイルともマッチし、アヒージョのような味わいです。普段は肉や野菜が苦手というお子様も、自分の手で作った料理となれば別のようで、鹿肉も野菜もペロリと食べてしまいました。
今回はジビエクッキングをテーマに、童心に戻っての竹工作や、獣害から駆除される鹿をいただくという経験を通じ、自然の営みや恵みを実感できるツアーになりました。
最後になりますが事前準備から当日のご指導までいただきましたNPO法人ホールアース自然学校のみなさん、大変お世話になりました。焚き火台でのプチ火事騒動も良い思い出になったことでしょう。里山の豊かな恵みに感謝しつつ、来年は経験されたことのないお子様たちの参加をお待ちしています!