2021年12月22日(水)、富士宮市役所において富士宮市長との懇談会を開催し、市に対し行政要望書を提出しました。市からは須藤富士宮市長のほか担当部署の代表、労福協からは小林会長、松村副会長、馬飼野副会長、坪井副会長、飯室事務局長、佐原事務局次長の6名が参加しました。また、当日は市内で公務中であった田中健衆議院議員にも要望の場に臨席いただくことができ、富士宮市の勤労者の声に耳を傾けていただくことができました。
6月より労福協の各会員から要望を集約し、この間、内容の確認や調査を行い、多くの要望事項から三役会・幹事会を経て以下の4項目の要望に取りまとめたほか、静岡県労福協の掲げる統一要望事項のうち、富士宮市では実現途上と考えられる事項を2項目追加して要望事項を構成しています。
【富士宮地区労福協の要望事項】
1.違法盛土・富士山噴火想定の見直しに対する対策の情報提供について
2.市の補助金・助成金・給付金制度の分かりやすい情報提供方法について
3.富士宮市立病院におけるインターネット予約システム・QR決済の導入について
4.衣料・革類回収ボックスおよびフードドライブ回収ボックスの拠点増設について
【県内統一要望事項】
5.(1)ケアを担う子ども(ヤングケアラー)の実態調査と支援について
(2)企業誘致の強化と「奨学金返還支援助成金制度」からの学生就業支援について
冒頭、小林会長から須藤市長に要望書を提出しつつ、引き続き新型コロナウイルスへの懸念が続く中、国に先んじて対策を進める市政に敬意を表するとともに、今回要望事項も1万人の労福協会員構成員、家族を含めれば2万人を超える勤労者世帯から集約・厳選した要望であるため、「実現できる・できないは当然あるにしても、要望に至った背景を含め吟味、回答いただくとともに、今後の市政に活かしてほしい」旨を伝えました。
市長からは各要望項目ごとに丁寧な回答と詳細な説明がされたほか、例えば「市立病院のインターネット予約については、患者の症状などの把握と適切な受診科への誘導の為には現在の電話予約の方法が優れている」など、不採用とされた要望についても理由を明確に示していただけました。また、あわせて本要望の延長にある市の取り組みや今後の構想なども披瀝いただき、市長の描く富士宮市のビジョンの一端に触れることができました。
最後に小林会長からは、富士宮市の第5次総合計画に沿った形で勤労者の声をお届けしたが、ほとんどに応える回答をいただけたことに感謝を伝えました。須藤市長からは、今後も出来る限り勤労者の皆様からの要望に真摯に向き合うとともに、未来志向で市政運営を進めたいとの発言をいただきました。
富士宮地区労福協は勤労者からの声を行政に届けるため、今後も活動を続けていきます。
<要望書と回答内容の概要についてはPDFダウンロードへ>