活動&報告

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富士地域労福協「福祉とくらしのセミナー」 2019

2019年11月12日に富士地域労福協主催「福祉とくらしのセミナー」を開催しました。今年度は慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸氏を招いて富士ロゼシアターで講演をいただきました。

岸博幸氏は、経済産業省で大臣の秘書官なども歴任された元官僚であり、現在はTVのコメンテーターとしても活躍されています。歯に衣着せぬコメントも人気の先生であり、会場の小ホールは満員で先生の人気の高さが伺えました。

講演は「日本経済と生活環境の先行きを占う」と題して、AKB48から東京オリンピック・世界経済まで幅広い分野のお話をご講演いただきました。「世界経済は終わりつつある」「消費増税、ポイント還元終了、東京オリンピック閉会後の景気は低空飛行」等日本経済の先行きを心配する中で、「これからは民間企業や地方自治体、自らが生産性を高めることが重要」と説き、「日本のポテンシャルはまだまだ大きく、どんな地域や産業でもイノベーションを作り出せる」と強調されていました。イノベーションとは「技術革新・・新しい技術を生み出すこと」と認識されているが、今あるものを組み合わせ新しい組み合わせ(ニューコンビネーション)で付加価値を創ること。ゼロから1にするのではなく、1+1を3や4にすることであり、衰退産業であった音楽業界のAKB48を例に挙げ「CD」に「握手券」や「総選挙の投票」等おまけを付けること、好きなものにとことんお金を使う「オタク」をターゲットにすることで爆発的なヒットとなりイノベーションを起こしたと、難しい用語も分かりやすく解説していただきました。

また、日本の企業は正解がある問題に強いエリートが多く、保守的でリスクのある事をやらない為イノベーションが起こりにくい。自分で問題を作り答えを見つけることができるような人材やイノベーションに関心のある人材を企業のトップや首長に選び、地域経済からイノベーションを起こしていかなければ日本の経済は伸びないという言葉がとても印象的でした。

とても興味深く楽しいお話で、皆さん熱心に耳を傾け、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
富士地域労福協では毎年様々なジャンルの講師をお招きしていますが、今後も皆さまの生活に役立つ情報発信ができるよう活動を行っていきます。来年の講師もお楽しみに・・・

最後に本セミナー開催に向けてご尽力いただきました役員の皆様や関係団体及び、ご後援いただきました各団体の皆様に厚くお礼申し上げます。