活動&報告

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労福協役員視察研修 その①(グリーンウッドワーク協会)

2014年9月20日から21日の2日間、2年に1度の恒例行事になります労福協役員視察研修を実施しました。今回は新たな社会貢献活動として、昨年からスタートした「森づくり活動」のヒントを得る為に、岐阜県美濃市で活動しているNPO法人グリーンウッドワーク協会を視察しました。

参加者は小林会長以下、総勢12名に今回のグリーンウッドワーク協会を紹介いただいたホールアース研究所の大武さんも同行し、13名を乗せたバスで一路岐阜県美濃市へ向かいました。

富士宮から約3時間30分かけて、美濃市役所から車で5分の山間にある古城山環境保全モデル林の施設に到着しました。午前中はグリーンウッドワーク協会の小野さんより、同協会の活動について説明がされました。2008年にNPOとしての認可を受け、専属職員として小野さんが活動の企画、運営を行い、イベントや行事に合わせて、60名の会員が随時協力していく体制になっています。この視察にも、大村さんが2日間、西川さんが1日、体験学習や森の散策に協力いただきました。

さて、グリーンウッドとは?「乾燥させない生の木」のことで、これを材料として人力の道具を用いて、様々なモノづくりをすることを「グリーンウッドワーク」と呼んでいます。

協会では、主にはものづくり講座で、4講座(指輪、スプーン、うつわ、椅子)をメニューとして行っています。このものづくり講座を通じて、広く一般市民に木や森を通して豊かな心を育む「木育」の普及に取り組んでいる団体であることが小野さんの説明でわかりました。

午後からはグリーンウッドワークのものづくり講座を体験する為、「スプーンづくり」に全員で挑戦しました。
まずは、材料である栗の木でカットされた生木が用意されました。
2人1組で順番にまき割りのように、材料をカットし、削り馬で木を固定して、「せん」という刃物できを削り、木を丸く成形しました。

続いて、丸く成形した木を「足踏みろくろ」にセットして、木を回転させながら、「のみ」で削り、スプーン先端の丸みをつけます。
それが終わると「万力」という刃物を使い、半分にカット!こけし人形のような素材となりました。

材料にスプーンの型紙で枠取りを行い、ここからは、あらゆる刃物を駆使して削りながら、形を整えていきます。
労福協役員全員、幼少期のこころが芽生え、夢中に木を削っていました。初日は、一定の形ができたところで夕暮れとなりました。

さて、2日目の午後からはスプーンづくりの最終作業を行いました。紙ヤスリで磨き、何とか全員グリーンウッドのスプーンが完成しました。

感動です!世界にひとつしかないスプーンです。
モノづくりの達成感に全員ご満悦でした。
グリーンウッドワーク協会の小野さん、大村さん、西川さん、2日間ありがとうございました。